代官山 蔦屋書店 オフィシャルブログ
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今年もやってます。夏の定番・Anjin特製かき氷。

2018年8月24日15:49
まだまだ猛暑が続く8月、いかがお過ごしでしょうか。
今年も日光にある伝統的な氷室で知られる「四代目 氷屋徳次郎(吉新氷室)」より、最高の天然氷が届きました。

もはや夏の定番となったかき氷。
愛される味を変えることなく、秘伝の味として皆様にお届けします。

Anjinのかき氷は、ただ氷をがりがり削ってシロップをかけるのではなく、何層にも重ねて、すこしずつ、けれど手早く作って完成させる、まさに職人技のかき氷。
今回は特別に、かき氷が出来るまでの過程をお見せしましょう。

まずは器にたっぷりとシロップをかけます。
あまおう苺のシロップは、甘みと酸味のバランスがよく、果実をそのまま食べているような仕上がり。
京都 柳桜園の抹茶と和三盆糖で作った抹茶シロップは、抹茶の深い香りと鮮やかな色は最上級の抹茶のおいしさをそのまま表現しています。

この、濃厚なシロップを土台にかけることにより、今から削り、重ねていくかき氷をしっかりと固定できるのです。
時間を空けずどんどん氷を削っていきます。

削りには想像よりもなかなか力がいるようです。
時間をかけ自然の力だけで凍ったその氷は、透明度も高く、これぞ天然氷といえる密度も高い仕上がりです。

熟練のパティシエが、氷とは思えないようほどふわっふわの、白い綿あめのような丸を作っていきます。
そして中間まで来たところで、中心にたっぷりの自家製ジャム・餡を。
今回ここで種明かしをしてしまいましたが、知らずにはじめてお召し上がりになる方は、まるで宝物を見つけたかのようなこの瞬間に驚くこと間違いないでしょう。

ジャムにはあまおう苺を煮詰め、果実をそのまま食べているかのようです。
餡は北海道産の小豆を使った、ちょうどいい甘さの餡を使用。

さらにシロップをかけ、その重みで少し沈んだくぼみの宝物を隠すかのように、優しく氷を盛り進めていきます。

さて、最後のシロップです。
今度は側面の方までびっしり、たっぷりとシロップをかけていきます。
この時点で土台も見えないほどの大きさになっています。
包み込むように土台を持った手首を回しながら、均一にかけるさまは、もはや職人技。

仕上げに薄く、氷を削り、手で整えたら完成です。
ここまでの工程で、ほとんど氷をこぼすこともなく手早く作り上げられたかき氷は芸術品といっても過言ではないでしょう。
うっとり見入っている暇もなく、お客様の元へお届けします。

かき氷にばかり気を取られてしまいましたが、天然かき氷の横にそっと寄り添った、器にたっぷりと入った、こっくりとしたクリーム色。
こちらは手作りの練乳です。
こんなにかけて大丈夫!?と思うかもしれません。
しかし和三盆糖で作った優しい甘さの練乳は、初めの心配をよそに、重力のままに垂れていく様子にうっとり見惚れてしまうほど美しく、くどさのない後味へと導いてくれるでしょう。
苺味は、みずみずしい見た目に思わず喉が鳴ります。
繊細な氷を伝い絡み合い抹茶色になった氷を、スプーンですくい、
 練乳をかけて口に運ぶと、夏の甘味が口いっぱいに広がります。
雪山をスプーンでかき分けていくと、中にびっしりと詰まったジャムや餡。
はじめから練乳をかけてもいいですが、中心部に達したあたりからかけていくのがおすすめの食べ方です。
食べ進めていくうちに少しずつ溶け合う氷、餡、シロップ。
そして最後は残った練乳も混ぜて、抹茶ミルク・苺ミルクにしてしまいましょう。

完食する頃には火照った体もクールダウンできているはず。
お腹も満たされ、大満足の一品です。

ぜひお試しあれ。

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かき氷[苺] 単品 1,300円・セット 1,800円
かき氷[抹茶] 単品 1,400円・セット 1,900円
14:00~23:00
2018年9月下旬まで(予定)

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文責:宮崎




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