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若松英輔 〈全12回〉 連続講演「日本精神史を探究する」 第二回 井筒俊彦と小林秀雄(2)

2012年6月28日13:36

気鋭の批評家・若松英輔が、独自の近代日本精神史論を、12回にわたって展開してゆく。
前半6回は、井筒俊彦の哲学的重要概念(キー・ターム)を読み解き、空海や同時代哲学者たちとの「対話」を実現する。
後半6回は、さらにダイナミックに、宗教、哲学、文学、芸術にまで枠組みを広げ、近代日本精神史の隠された水脈を掘り起こす。


【前半】 <井筒俊彦 「存在はコトバである」>(全6回)
本講座は、「存在はコトバである」 ――この有名な命題に秘められた、井筒俊彦の「叡知」の哲学に触れようとする試みである。
また、若松氏のもう一人の原点・小林秀雄に始まり、白川静、空海、西田幾多郎、鈴木大拙といった批評家、宗教者、哲学者たちを各回で取り上げ、彼らが井筒哲学に接近する瞬間を読者と共に読み解いてゆく。

【後半】 <叡知の台座 地下水脈としての近代日本精神史>(全6回)
宗教、哲学、文学、芸術にまで枠組みを広げ、いくつかの鍵言語(キーターム)を軸に近代日本の精神史を地下水脈から論じる。
仏教、中国神秘思想(儒教・道教)、キリスト教神秘主義、イスラーム、ときにユダヤ神秘思想との交差と摂取が日本でどう行われたかを論じる。

本論の代表的人物としては、山崎弁栄、内村鑑三、岡倉天心、夏目漱石、西田幾多郎、鈴木大拙、岩下壯一、北村透谷、九鬼周造、柳宗悦、田辺元、正宗白鳥、川端康成、小林秀雄、中原中也、吉満義彦、東山魁夷、上原専禄、白川静、吉本隆明、井筒俊彦、諸井慶徳、神谷美恵子、舟越保武、須賀敦子などの宗教者、哲学者、作家、批評家、詩人、画家、彫刻家の軌跡を追いながら、近代日本精神史を刷新しようとする試みである。

プロフィール:若松英輔(わかまつ えいすけ)
1968年生まれ。批評家。慶應義塾大学文学部仏文科卒業。
「越知保夫とその時代」(『三田文学』、2007年)で三田文学新人賞評論部門当選。
初の本格的井筒俊彦論『井筒俊彦 叡知の哲学』(慶應義塾大学出版会、2011年)を発表。
その他の作品として、『神秘の夜の旅』『魂にふれる 大震災と、生きている死者』(どちらもトランスビュー)がある。

参加方法
・参加費:無料。どなた様でもご参加頂けますのでお気軽にお問い合わせ下さい。
・座席定員:先着50名様。定員を超えた場合は立見になります。
・申込方法:店頭またはお電話にて座席予約を承ります。座席指定はできません。
・注意事項:座席予約をされた方でも19時半を過ぎて御来店がない場合は、他の方に席をお譲りさせて頂きますので予め御了承下さい。

開催概要
会期:2012年7月18日(水)
会場:蔦屋書店1号館 1階 ブックフロア
開館時間:19:00~(20:30終了予定)
入場料:無料
主催:代官山蔦屋書店
協力:慶應義塾大学出版会
住所:〒150‐0033 東京都渋谷猿楽町17-5代官山蔦屋書店1号館1F
アクセス:東急東横線代官山駅から徒歩5分
お問い合わせ:03-3770-2525


若松英輔 〈全12回〉 連続講演「日本精神史を探究する」
第二回 井筒俊彦と小林秀雄(2)
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