私が小学校に上がるころ、ある雑誌に出会いました。
その名も「おおきなポケット」。
現在は残念ながら休刊していていますが、福音館書店刊行の子どもむけの雑誌です。
さまざまな作家さん(佐々木マキさん、五味太郎さん、天野祐吉さんなど・・・)が
連載しており、どれも毎号楽しみに読んでいました。
が、その中でもとりわけ
私の心をとらえてはなさない連載がありました。
おかべりかさんの
「よい子への道」 です。
この連載は、やがて
「よい子への道」(福音館書店・1995年刊)という同タイトルで書籍化され、
つづいて、「よい子への道 2」も刊行されています。
そんな、「よい子への道」をご紹介します。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgN6mpGUA_51dugmUuTGsF8FAh9-l41F-PzuObEA9GLt5VEsCnZ-lj9NHHi-04uwGoNIbK_g_2AhcQva2xjC3ej0RdSTsyMqeCpzS8U8rYaYM1fjsPc6YXYYEC7JUYVH4upJh7uQoZYhFI/s1600/blog20150213.jpg)
タイトルだけ見ると、よい子になれそうな気がしてきますが
読んでびっくり、ぜんぜんこれではよい子にはなれない話ばかり
たとえば、
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhNbZxPoRW2nWsj87C-s6me_snjLCod9ytSYFFfthQwlZklrazBwgfEuEdciM6ygxNTrl54gklWag16shRGitM8XuWxw9x7_4sCLsAo1JLlfw2Ib-PYpy3YjZS5LuiUxwwoyn1286e35No/s1600/blog20150213_1.jpg)
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgi694A4_h4imvSwG4ZH3CNGKebaQz5JFNSFMTeJ6eAKuFcfZmX5xKZwWepqcq8IXg15TlgWjSSvtBTZeUEm3sQ8F2vv2drXPvui46JlD4Rq1MsG97jjF2stolzPj8Bj4u0UGnavcHu7MU/s1600/blog20150213_2.jpg)
どれも、よい子たちが夢見る、やってはいけない、あんなこと、こんなこと・・・。
不思議なことに、してはいけないことを読んでいると
自分がいかに毎日よい子で生活しているのだろうか!と気づかされます。
本も終わりに近づくと、よい子への道とは一味違った
「これが真相だ!」というコーナー。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgXfQS4GBusi_Rxwz14OwMu1uG3cm6IJYlwCG9NBjtXvL14hYCo3tuBXrYoZOSj7gzh9v8K4tpPX_pFJhJc5qKv0V_gV78WllkLLJtlL5gPJndoW3nUwC2AH-7qBGgOq15kr6FQXLRJlcA/s1600/blog20150213_3.jpg)
自分たちの知らない間に、そ、そんなことがおきていたのかと、ショックを受けます。
小学校にあがるころ、そう、ちょうど字が読めるようになってきたころ。
楽しい絵と、やさしい手書きの字がたくさんこの本を
夢中になってすみずみまで読み続けていました。
子どもの心を捉えてはなさない魅力が、ぎゅうっとつまった絵本です。
私はこおかべりかさん、そしてこの連載、そしてこの本が昔も今も変わらず大好きです。
でも、できることなら、子どものときに出会ってほしいなぁと思います。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEimHj_eU85IhfusooBctF5XiOSQi0JSHe4K9pATlhtEWsMPXQH93NZEiiIEUgMr8T9NXReCSREhQWKgcIobFcva4eX0-A2fVluAGmnZ6qGd7w7GmjBcP12NiLwOEdJ5Q5Q0tLF4cj149qI/s1600/blog20150213_4.jpg)
毎日遊び倒して、、たのしくておかしい小学生の日々が、
より魅力的になること間違いなしです。
入学のお祝いにはもちろん、お誕生日にもとてもお勧めです。
現在は絶版となっていますが、おなじく福音館書店から発売している
おかべりかさん作「とちめんぼう劇場」も、ぜひ一度読んでいただきたいです。
(図書館で出会ってみてくださいね。)