代官山 蔦屋書店 オフィシャルブログ
コンシェルジュ自ら仕入れた商品、企画したイベントなどを紹介します。

心クスグル フリップベルト型iPhoneケース

2014年6月27日17:37
ブログに登場するiPhoneケースが一癖も二癖もあるものばかりで何やら最近は
複雑な心境になっていたりしますが、今日も一風変わったケースをご紹介させて頂きます。

未来を見通す想像力で、画一的な価値観におさまらない独自の新しさを追求する
デザイン会社「ENVISION」
普段はカーデザイン・プロダクトデザインを行っていて、そんな会社の
オリジナル製品シリーズ「DAGA」として作成されたインパクト抜群の
フリップベルト型iPhoneケース、これがまたカッコイイんです、
百聞は一見に如かずと昔の人はよく言ったものでとにかくまずは見て下さい。

ヴィンテージ入荷: リチャード・プリンス『Spritual America』ほか

2014年6月26日19:26

ヴィンテージ新入荷しました。以下、何冊かご紹介させて頂きます。


 ①アンドレアス・グルスキーの作品「Rehin Ⅱ」などが4億円以上の価格でアートオークション市場で落札される7年前、初めてたった「1枚の写真」で、史上初の1億円以上の落札金額をえて世界を驚嘆させたのがリチャード・プリンスでした。
2005年のことでした。


写真集ロレンツォ・ヴィットーリ『DALSTON ANATOMY』 (Self Publish, Be Happy) 再入荷!

2014年6月25日18:49



DALSTON ANATOMY

by Lorenzo Vitturi


昨年12月に入荷した途端に品切れした写真集、ダルストンアナトミー。
初版が瞬く間に世界で品切れとなった本書、待望の再版となります。

毎年11月にパリでは、
「THE PARIS PHOTO-APERTURE FOUNDATION PHOTOBOOK AWARDS」
という、その年に刊行された写真集の中で最も優れた1冊を決める、重要なアワードが開催されます。
アート・写真に携わる関係者や、ファン・コレクター達にとって、最もと言って良い程、重要な賞がこのパリフォトブックアワードなのです。本書は、そのアワードの最終選考にノミネートされました。





















イラスト、デザインともに優れた世界地図絵本「MAPS」ご紹介いたします。

2014年6月23日10:19






「MAPS」という絵本をご紹介いたします。

作者は、Aleksandra Mizielinska、 Daniel Mizielinski
(アレクサンドラ&ダニエル・ミジエリンスキ)の2人。

ふたりとも1982年生まれ、ヨーロッパで、大変人気のある若手絵本作家夫妻です。



アンドレアス・グルスキー「MONTPARNASSE/モンパルナス」入荷: Anjinショウケース

2014年6月21日13:53
 アンドレアス・グルスキーの写真ファンの方で、作品「MONTPARNASSE/モンパルナス」の写真イメージをご記憶されている方も多いかとおもいます。
 昨年夏新国立美術館でのグルスキー自身のキュレーションによる大展覧会でも、この作品は展示されていましたね。

 この度、カフェラウンジAnjinでは、この作品「MONTPARNASSE」をモチーフに、1冊のコンセプトブックに仕立て上げた「one-picture book」を展示・販売致します。




蔦屋生まれのSTATIONERY

2014年6月20日17:47

お待たせしました蔦屋書店オリジナル文具の紹介の続きをさせていただきます。

 筆記具を中心としたペンに関する商品たちで特に文房具のオリジナル商品は使っていて楽しくなるような商品です。


ザハ・ハディド氏から目が離せません

2014年6月18日12:46
2020年に開催される東京オリンピック。期間中、おそらく連日世界中に配信されるであろう
メインスタジアム(新国立競技場)のデザインを手がけたのがザハ・ハディド氏です。

彼女の建築デザインを、好き嫌いで語り始めたら、もうきりがありません。
いずれにせよこれから私たちはハディド氏の建築をメディアとしてではなく、
実空間として受け止めていくことになるのですから、もう目を離すことはできないのです。

「風立ちぬ」論、あるいは宮崎駿監督作品におけるヒロインの髪の長さについての小考察


まず、断らなければならないのは、これから語られる小考察は、
宮崎駿監督が実際に監督として作った長編映画に限ります。
故に、「耳をすませば」や「おもひでぽろぽろ」「平成狸合戦」「猫の恩返し」などは除外されます。

さて、宮崎駿監督の作品の特徴と言えば、自然を大切にというエコロジー的なメッセージ性が強かったり、
多くの主人公たちがいつも空を舞ったりするシーンがあったりすると思いますが、
今回は宮崎監督のヒロインの髪の長さをテーマに考えたいと思います。

F1小林可夢偉選手と共同開発のドライビングサングラス

2014年6月17日17:01

「ドライビングをより高い次元へ」

これからの季節必須といえるのが
ドライビングサングラスです。

今回ご紹介したいのは、
ただのサングラスではありません。
現在ケータハムチームにて戦っている
F1レーサー小林可夢偉選手との共同開発にて
走るために生まれたサングラスです。



「掛け心地」にこだわった作り
チタン加工技術によって生まれたフレーム
可夢偉氏のアイウェアに対するこだわり
と、それぞれの要素が三位一体となった商品は
さすがの掛け心地です。

かけてみますと非常に軽いのですが、
適度な固定感が心地よく、視界もクリア
見やすく、快適です。

2種類のフレーム「α」「β」があり
カラーバリエーションが各フレーム4種類
加えてレンズが「昼」と「夜」で分かれており
様々なシチュエーションに対応しております。

日常でも違和感なく使える「α」







スポーティな印象の「β」






詳しくは下記リンクにてご確認頂き
お気に入りの1本を見つけてください。

http://tsite.jp/daikanyama/ec/tsutaya/3377/

また、現在クルマ・バイクコーナーで商品の
展示販売も行っております。
お店にお越しの際は是非確認してみてください。

ガーリーで、ロックなテイストのジュエリーブランドchigoのヴィジュアルブック『ARTY ATTITUDE』が発売です!

1999年にデザイナーの津田千穂氏がスタートしたジュエリーブランド「chigo」(チーゴ)は、
ギターやベースなどの楽器は使わずに、"ジュエリー"を通して音楽を表現しているバンドであり、
ひとつひとつの作品は親愛なるロックミュージシャンにオマージュを込めて曲を奏でるように生み出されてゆきます。

身につけることで、chigoのスピリッツやメッセージを感じる事ができ、
体に触れることできっと音が伝わってくることでしょう。

そんな、音楽と密接に繋がっているchigoが初のヴィジュアルブックを発売します。


タイトルは「ARTY ATTITUDE」。最新のコレクションのテーマでもあります。
アート・ディレクターには小町渉氏を迎え全編ベルリンロケを敢行。モデル達も現地で集めたそうです。

写真集は、女の子の写真、ベルリンの風景、ドローイングやコラージュが混じり合い、交差しながら流れていきます。
2人のモデルの女の子も対照的で、個性がはっきりと違うがゆえに見る側に強い印象を残します。

小町氏は、コラージュ作品がデニス・ホッパーにコレクションされたのをきっかけに本格的に活動を開始したそうです。
過去には、パリのコレットでのグループ展示に参加したり、BECKのオフィシャル・ツアーTのデザインも手掛けています。


攻撃的なのに、どこかユーモアのあるパンキッシュな作風は、chigoのコンセプトとしっかりシンクロしていて、
出来上がった書籍は、キム・ゴードンをルーツとする90年代のガーリー・カルチャーや、
正面切って男社会に対抗したライオットガール・ムーブメントを思い起こさせます。
カッコいいけどカワイイ、けれど絶対に甘すぎない、そんなイメージに仕上がっています。


chigのジュエリーも、初めから女の子達の持ち物かのように馴染んでるのにしっかりと主張もしていて、
LOOK BOOKとPHOTO BOOKとART BOOKの良いとこどりです。

BABY PINKの布張りの造本も所有欲をそそります。
是非ともchigoのポップアップフェアを見に来て頂き、chigoの世界観に触れてみてください。

ヴィジュアルブックは通常版と特別版の2種類あり、特別版には特性のメタルバッジが付いています!


書籍のほかにジュエリーも販売していますので、そちらも合わせてご覧になってください!




こちらの書籍は、店頭だけでなく、
代官山 蔦屋書店HP オンラインショップでも販売いたしております。

 
お問い合わせは代官山 蔦屋書店 アートフロア<TEL:03-3770-2525>まで。
お電話の際は「ブログを見た」とお伝えください。

2号館アートフロア 森田賢一

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ヴィンテージ書籍の毎月の新入荷をお知らせいたします - 『Whole Earth Catalog』他

2014年6月16日10:28

2号館アートフロアでは、ヴィンテージ書籍(写真集/ファッション書/アートブック)の毎月の新入荷を展開する場所を設置いたしました。場所は、窓際にあるガラス什器のうちの一つで、旧山手通り側の入口から入って3つ目のガラス什器です。2号館お立ち寄りの際には、「今月は何が入荷しているのやら…」と、覗いてみて下さい。
(*新入荷分が多い時は、一部途中入替あり。同場所でフェアなどがある際には展開書籍が代わることもあります)


今月新入荷ヴィンテージ書籍をご紹介致します。

①『Whole Earth Catalog』1970 Spring Issue

 まず最初にご紹介するのは、1968年にスタンフォード大卒(バイオロジー専攻)、スチュアート・ブラント
 によって創刊された第1号から第10番目の俗に「アンドロメダ星雲」号です。表紙にアンドロメダ星雲と
 クエスチョンマークがあしらわれ、今日では米国西海岸でも入手し難たい1冊(しかもコンディション良
 し)。 Spring Issueとなっている様に、この頃は季刊で刊行されていました。

 いまあらためて米国西海岸が諸々の文化フィールドで注目を浴びていますが、この『Whole Earth 
 Catalog』が 今なおその価値と輝きがおとろえないのはどこにあるのでしょう。

 まずは、今の時代につながる編集コンセプトです。『Whole Earth』というカタログのネーミングにもあら
 われているように、第一には「地球環境」を視野に入れたこと、その上で「個人」が自ら決断することを
 ヘルプするためのツールや情報、アイデアを供給する情報カタログだったことです。
 しかも掲載されたすべての実用的ツールを低価格で購入することができ、そのカテゴリーが時代を先取
 りしてい るものであったことです。




 □Contents/カテゴリーは以下の通り
    1) Understanding Whole System
        2) Shelter and Land Use
        3) Industry and Craft
        4) Communications
        5) Community
        6) Nomadics
        7) Learning

 1) のUnderstanding Whole System(全体のシステムを理解する)とは、地球史上はじめて「宇宙
   に浮かぶ地球の姿」を表紙に載せた出版物の重要な起点となるカテゴリー。
スチュアート・ブラン
   トは、アポロ計画が実施された1966年、NASAに対して、
宇宙から撮られた地球の映像を公開す
   るように運動を起こした張本人。

   同誌をどれほど革新的、確信犯的に、編集したかがわかります。荒涼とした月面の向こうに生命
     が満ちた青い地球をとらえた写真が撮られたのは1968年のアポロ8号の時。『Whole Earth Ca-
     talog』創刊の年でした。


 

                                            『Whole Earth Catalog』1970 Spring Issueの一頁


 全人類の思考と感性を地球史上、写真史上、もっとも変換させただろうといわれる「写真」。その写真を『Whole Earth Catalog』は、表紙に掲げつづけたのです。


スチュアート・ブラントは、兵役を終えた24歳の時、サンフランシスコ・アート・インスティテュートでデザインを学び、さらにサンフランシスコ州立大で「写真」をも学んでいました。スタンフォード大での「生物学」、そして「デザイン」「写真」、さらにはLSDの合法的科学実験、それらすべてが『Whole Earth Catalog』の制作に流れ込んでいきます。


 単に学校で「写真」を学んだだけでは到底、「宇宙に浮かぶ地球の写真」へのこだわりは生じてはこないでしょう。スチュアート・ブラント自身、ヒッピーカルチャーを体現していました。ヒッピーコミューン「メリー・プランクターズ」のリーダーにして『カッコーの巣の上で』の原作者ケン・キージーらとサイケデリック革命をおこそうとしていたオルガナイザーの一人でもありました。


  『Whole Earth Catalog』1970 Fall Issueの一頁

 4) Communications、5) Community、6) Nomadics(遊牧・放浪・移住生活)のカテゴリーも、そうしたアクティヴィストとしての活動と思考のなかから生じていたものです

 ビートルズの映画 「マジカル・ミステリーツアー」のバスの冒険譚は、ヒッピーコミューン「メリー・プランクターズ」のシンボル的存在で、LSDを全米各地に広めようとサイケデリックに彩られた「FURTHUR号」というバスから発想をえたものです。


 ちなみにこのサイケデリックバスのドライバーをしていたのが、アレン・ギンズバーグやバロウズ らビート・ジェネレーションたちに多大な影響を与えたニール・キャサディ。 
 ニール・キャサディとは、ジャック・ケルアックのあの『路上ーOn the Road』の登場人物ディーン・モリアティのモデルだった人物です。

          
 
   『Whole Earth Catalog』を創刊頃のスチュアート・ブラント
                        
 スチュアート・ブラント自身も、1968年に『Whole Earth Catalog』を創刊するまで、クールなツールや教材を自らトラックを運転し「移動販売」しています。つまりNomad的な日々を送っていたのです。
      
 現在、『Whole Earth Catalog』のバックナンバーのコンテンツは、ウェブページでも見ることができますのでアドレスをご紹介しておきます。 http://www.wholeearth.com/index.php
  
 『Whole Earth Catalog』が創刊された1968年は、  地球のカルチャーや人類の意識が一変し新たなステージに入りこんだ年とされています。
その変化を体現した『Whole Earth Catalog』は、 人類情報史にとって極めて重 要な情報ツールでありコミュニケーションの方法でした。

 Appleの故スティーブ・ジョブズが、スタンフォード大で後年に記念スピーチをおこなった時に、学生たちに贈った言葉、「Stay hungry, Stay foolish!」は、 『Whole Earth Catalog』の1974年の(とりあえずの) 最終号『The Last Whole Earth Catalog』の裏表紙 のメッセージからのものだったことは皆さんもご存知かとおもいます。 


 『Whole Earth Catalog』が創刊された1968年は、スティーブ・ジョブズはまだ13歳。スタンフォード大学があるサンフランシスコのベイエリアに住み、後に『Whole Earth Catalog』の熱心な読者になっていきます。


 「自分だけの個人的な力の世界が生まれようとしているー個人が自らを教育する力、自らのインスピレーションを発見する力、自らの環境を形成する力、そして、興味を示してくれる人、誰とでも自らの冒険的体験を共有する力の世界だ。このプロセスに資するツールを探し、世の中に普及させるーそれがホールアースカタログである」
( byスチュアート・ブラント/『スティーブ・ジョブズ: The Exclusive Biography』  講談社 p.107)

  『Whole Earth Catalog』1970 Fall Issueの一頁


  アップルプロダクツは、「ギークの世界(技術オタク)」と「ヒッピーの世界(カウンターカルチャー)」が、分ち難く織り重なった時にはじめて誕生したものといわれています。スティーブ・ジョブズが引用した『The Last Whole Earth Catalog』は、なんと「Electronic edition」と呼ばれている号でした!

 2つの世界を取り結んでいく。そのためには、7) Learning が重要になります。個人が自らを教育する力、そして自らの環境を形成する力。さらに誰とでも自らの冒険的体験を共有する力....

 見まわしてみれば、そうした自らおこしていく「力=パワー」が試され、たえず磨かれなければ生きていけないような世界の中に私たちは生きています。自らのインスピレーションを生み出しつづけ発見するには、内なるパワーがかかせません。



  『Whole Earth Catalog』とは、癒しを求めて大地に触れ自然と交わり自己を回復すればいいよね、とするぬるいものでは決してなく、自らの環境を自ら形成していく、自己教育していき、個人的な力で生み出す世界がまずあってからの「共有」という、目標にロックオンするパワーと意識がつねに試されるそんなメディアだといっていいかもしれませんネ。


 つねに刺激しつづけら、たえずはっぱをかけられる、『Whole Earth Catalog』は、まったく隅に置けないメディアなのです。こうしたペーパーメディアが1冊でも家やオフィスに置かれ、日々意識されつづければ、意識はきっと大きく変換されずにはおかれないでしょう。「ストーンパワー」ならぬ「ブックパワー」を感じられる。
『Whole Earth Catalog』は、あなたの部屋やオフィスのパワースポットになるにちがいありません。


アートコンシェルジュ 加藤正樹

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