代官山 蔦屋書店 オフィシャルブログ
コンシェルジュ自ら仕入れた商品、企画したイベントなどを紹介します。

バイクと言えばKawasaki

2015年2月19日9:59
こんにちは。
最近は寒さが一段と強まり、雪の降る日もありますね。
運転にはよりいっそう気を付けたい時期です。

前回のHonda書籍のご案内に引き続き、今回は個人的にも特別愛着のあるKawasakiについて取り上げようと思っていたのですが、その前に触れておきたいものがありました。
最新モデル等を取り上げてきたライダースクラブから、古いバイクの情報誌が刊行されました。


それがこちら。



RIDERS CLUB Classic Vol.1
表紙に並んでいるのは、
HONDA CB750 Four /1969
Kawasaki Z1 /1972
SUZUKI GS750 /1976
上記の3台。
まるで国産車の同窓会のような表紙に思わず「これは!」と目を引かれました。
クラシックというとバイク史では1946-1976年に生産されたものを指すのが一般的な認識だそうで、上記の3台もまさにクラシックに当たるオートバイ。
オートバイの創生期から、挑戦・革新に至るまでの歴史に関わった、各社の代表的な一台が取り上げられています。特に一台ずつをクローズアップして書かれているだけでなく、オートバイ業界全体の歴史を振り返るような記事が載っておりまして、そのなかで語られる日本製並列4気筒の生産についての内容が面白いです。
「歴史を紐とき、旧きを愛しみ、新しきを楽しむ」
表題に打たれているバイク愛のこもったフレーズに納得です。
ライダースクラブの新しいバイク誌を楽しんでみてください。

そして、店舗内のお知らせです。
今年に入ってからバイクの棚の位置が変わりました。



以前、写真の左側の棚にずらりと並んでいたバイク書籍は、右手奥の棚に移動しました。
こちらです。



天井の方から、足元の棚まで並べております。




そしてKawasakiのコーナーから、いくつかご紹介。



The file of Kawasaki
もとは船舶・航空機・鉄道など運送機の製造を手掛けていた川崎重工業が、オートバイ製造に着手し、奮闘・挑戦していく様子が事細かに書かれた一冊です。Kawasakiバイクならではの独特な二輪のあり方が詰まっています。

私は以前からバイクと言えばKawasakiというイメージを持っていて、それはなぜか?と考えてみたところ、ひとつ耳に残るフレーズがあるのがきっかけかなと思いました。
それが「男カワサキ」。
この言い方、良く耳にするのですが、はっきりとした出所はわかってないようです。
ですが背景としましては、60年代前までは「バイク=男性の乗り物」という認識が定着していたため、そもそも「男」というワードを使う必要がなかった時代です。そこで前回取り上げたHondaのカブ等の登場により、性別に関わらず親しめる乗物としてオートバイが普及しました。そこから、再び昔の「硬骨な」「男の乗物」としてのバイクを呼びさますようにして、70年代以降、生産されたKawasakiのバイクに「男カワサキ」というフレーズを伴ったのではないか、と。
国産車メーカーのなかでの生産台数は一番少ないそうですが、そのぶん一台に充てたこだわりは取り分け強いのではないでしょうか。
個性派バイクと呼ばれる一つの要因かもしれません。
しかしこのフレーズにより、結果的には女性ファンも増えたように思います。



RIDEの冒頭漫画に、Kawasaki乗りの男女が出会う回があるのですが、そこでの会話の中にも「男カワサキ」のフレーズが出てきます。登場する女性が、この言葉があったからKawasakiに乗っていると言うようなシーンがあり、とても共感!こういう人も少なくないのでは?と思えます。

Kawasakiバイクに興味を持つきっかけにも一役買い、とてもキャッチーな言葉。
男性も女性も関係ない!
バイクはKawasaki!と印象付けられました。
こだわりが強くても、ファン層を狭めていないところがKawasakiの魅力を語っています。

せっかくなので、上記の雑誌に掲載中のZ1もクローズアップしたいと思います。
次回、お付き合いください。


クルマ・バイクコーナースタッフ 富田


-----------------------------------------

eventmail_bnr.jpg

Instagram