“本物は違う”とか“良いものは見ればわかる”と世に言われていますが、この「樹木鉛筆BOSCO」こそは、まさに「それ」であると言って良いでしょう。
鉛筆と侮る無かれ。
別格と呼ぶにふさわしい存在間と品格を兼ね備えているのです。
「樹木鉛筆BOSCO」は、ローズウッドやマホガニー、パドック、ウォールナット等、本来は家具で使用される硬い木材を軸に使った鉛筆のセット。素材のそのものの持つ魅力をシンプルに追求した逸品です。
およそ20年前(1990年代)に発売されて、2年で完売となったシリーズが、新しいかたちで蘇りました。
こちらは初代「樹木鉛筆」 |
これは、ただ単に「珍しい木で作られた鉛筆」という訳ではありません。
従来、鉛筆の軸にはオニヒバ等が使用されるのですが、これは家具に使用するための木材に比べると密度がありません(比重が軽い)。よって加工は比較的容易で、オートメーション化された工場の機械でも、じゃんじゃん鉛筆を製造できるのです。
しかし、今回「樹木鉛筆BOSCO」で使用したような木材は、硬く、一般の鉛筆を製造する機械では製造することは不可能です。無理に製造しようとすれば機械が壊れてしまいます。
そんなリスキーな製作に携わろうという鉛筆製造業者は・・・残念ながら存在していませんでした。
(20年前に製造に携わった工場は、今はすでに無くなってしまっていたとか・・・!)
そこで白羽の矢が立ったのは、日本の誇る建具職人・松井美喜夫氏。
「豊橋の匠」と称される松井氏が木材と真剣に向き合い、試行錯誤を重ね、2年の開発期間を経て、とうとう出来上がった鉛筆。
それが「樹木鉛筆BOSCO」です。
職人の作り上げた樹木鉛筆は隙も無駄も無い美しさ。
一本、一本異なる木の色味。
使用されているのは、ヒノキ、ローズウッド、ウダイカンバ、ウォールナット、ミズナラ、マホガニー、アフリカンパドック、ナーラ、チーク、ケヤキ。
それぞれの木材から本来の素材の香りが立ちます。
梟の刻印が押されたトレイにも、波のような木目が美しい、イタヤカエデを贅沢に使用しました。
↑動画。
鉛筆で動画が成り立つのか・・・と思いきや、素晴らしいPVとなっております。
ぜひご覧ください!
「樹木鉛筆BOSCO」は、代官山 蔦屋書店 文具フロアの店頭でご覧いただくことができます。
ご購入はオンラインストアでも承ります。
上質な木材を贅沢に使用した品のある存在感は、特別なギフトや記念品としてもお勧めですね。
文具コンシェルジュ 佐久間和子
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