会期も後半となってきましたが、有り難いことに多くの方にご高覧頂いております。
今回は、「ここに注目!」というポイントをご紹介させて頂きます。
① 書籍1つ1つのセレクトポイントにあわせた制作した展示台
「The Architecture of the Book」 Irma Boom
世界最高のブックデザイナーと呼ばれる、オランダのイルマ・ボーム氏のアーカイブ作品集。45mm×55 mmというサイズ。このサイズで800ページを超えるボリュームをもち、製本、小口処理、皮の装丁など信じられないほどのこだわりで作られています。
この展示台は、細長いベニヤ板で飛び込み台のように壁から突き出ています。
「Ping Pong」 Alec Soth
表紙を広げてテーブルに伏せると背表紙が立ちミニ卓球台にもなる作りは卓球好きの写真家、アレック・ソス氏ならではのユーモアある装丁です。ベニヤ板に穴を空け、本文ページを穴に差しているので開ききった形状をキープして見せることができました。
「Best Dutch Book Design 2012」
世界で最も権威のあるオランダのブックデザインアワード「The Best Dutch Book Designs 2012」の図録。
ヨースト・グルーテンス氏によるブックデザイン。中綴じによる製本の小口は鉛筆のようにも見える形状が美しいです。
展示台にはアクリルと木材を使用して、あえて小口を正面に見せています。
ヨースト・グルーテンス氏によるブックデザイン。中綴じによる製本の小口は鉛筆のようにも見える形状が美しいです。
展示台にはアクリルと木材を使用して、あえて小口を正面に見せています。
②BOOK DESIGN展の図録
今回の展示にあわせて制作した図録。
全31種の書籍の紹介と、「印刷」「造本」「レイアウト」「装丁」4つの選定基準に沿って選書したコメントも記載しています。
詳細はこちらから。
③ オランダ・スイス・ドイツ・ベルギーのブックアワードノミネート作品
ギャラリー壁面向かいのスペースには、 各国のブックアワードのカタログの他、ノミネートされた実際の書籍も展示販売しています。普段見る事がなかなかできないベルギーの本を始め、デザインによってより簡潔にまとめられたものなど、質の高い書籍をご覧頂くことができると思います。
また、今回関連イベントもあります。
第一弾:中島佑介氏(limArt・POST代表) × 田中義久氏(Nerhol)
(第一弾はご好評いただき、終了いたしました。)
第二弾:柳本浩市氏(Glyph)× 番場文章(代官山 蔦屋書店)× 三條陽平(代官山 蔦屋書店)
第二弾は予約受付中です。
書籍の選定理由や注目するデザイナーについて語る他、アートコーナーではどのような書籍が人気があるのか、本当はこの本が売れてほしい、などもお話できればと思います。
皆様のご参加・ご来店を心よりお待ちしております。
代官山BOOK DESIGN展
オンラインストアでも展示書籍をご購入頂けます。
その他お問い合わせは代官山 蔦屋書店 アート担当まで<tel:03-3770-2525>
※お電話の際は「ブログを見た」とお伝えください
メールでのお問い合わせはこちら
アート担当 番場 文章
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アート担当 番場 文章