2014年5月20日

国産万年筆のススメ

本日は店頭にて展開させていただいております、国産万年筆達をご紹介させていただきます。


高級筆記具と聞くとどうしても舶来メーカーが先にイメージをされてしまいがちですが、
日本のメーカーも負けておりません。

大きな特長としては日本語を書くことを大前提に設計をされていますので、
海外メーカーと比較した時に同じ字幅でも比べると日本のメーカーの方が細くなっています。
一文字当たりの画数が多い漢字を書くことを想定していますのでこのような仕上がりに
なっていて、当たり前の事のようですが日本語を書きやすいのが特徴です。

また万年筆らしい書き味が楽しめる金が含有された所謂、金ペンが10,000円前後の
モデルから用意があり初めての1本にもおススメです。



まずはそんな日本の主要メーカー3社を紹介させていただきます。

■パイロット
一般文房具で馴染みがあるかと思いますが実は万年筆も販売しております、
皆さんがイメージする万年筆らしいトラディショナルなモデルから
ノックタイプ万年筆など種類豊富なメーカーです。



セーラー万年筆
名前通りセーラー(水兵)をイメージした錨のマークが印象的で特に書き味に拘り、他にない21金のペン先や特殊なペン先のモデルなど書いていて楽しくなるようなメーカーです。



プラチナ万年筆
ドライアップ対策の機構、耐水・耐光性の高い顔料インクなど近年は筆記具としての実用性を重視していて、セルロイド、エボナイト、屋久杉と言った珍しい素材を使ったモデルが有名な日本らしさをイメージさせるメーカーです。




ざっと紹介させて頂きましたが、あくまで個人の観点によるものですのでご注意を。
書き味に関しましては中々文章だけで表現する事が難しい事と、何より個人の感覚による部分が大きい物ですので、是非実際に店頭で試筆して頂く事をおススメさせて頂きます。






個人的な好みとしてはパイロットが1番なのですが、プラチナ万年筆のタッチも捨てがたく、
セーラー万年筆の21金ペン先の書き味もまた…というのが正直な感想です。
他のスタッフに聞いてもパイロット派セーラー派プラチナ派はたまた全部派などバラバラな答えが返ってきますのでどのメーカーが1番かはやはりご自身で書き比べて答えを出して頂きたいと思います。




今回展開させて頂いているモデルは主に漆工芸技法の一つ「蒔絵」が施された万年筆を中心に国内外問わず展開しております。



その他に天然樹脂「エボナイト」を使った物、「有田焼」の物など
一風変ったモデル達もご用意がございますので是非一度ご覧ください。



 上記のモデルなどは高額品でコレクション性も出てくるようなモデルですが、
店頭ではギフト、普段使いにピッタリな価格のモデルもご用意ございます。


お勧めは
セーラー万年筆 蒔絵ミミズク 35,000円+税
ミミズクが可愛らしく印象的で使うだけでなく観ても楽しい1本



プラチナ万年筆 シープ 10,000円+税
細身のボディで文字通り羊革が使用されており革のエイジングも楽しめる1本



パイロット キャップレスブラックマット 18,000円+税
大変珍しいノック式の万年筆、サッと出して使う事ができ色味もシーンを問わず使いやすい1本



この他にもまだまだ沢山のモデルがございます、興味が出てきたと言う方は
是非ご来店頂き、気になる物を試筆して見て下さい。
また万年筆に馴染みの無い方には、使い方からメンテナンスまで
ご説明させて頂きますので気軽にスタッフにお申し付け下さい。




画像はツイッター担当に書いてもらいました。
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文具コンシェルジュ 板倉 賢人
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