代官山 蔦屋書店 料理フロアでは、
古澤千恵さんの新刊『トスカーナ 美味の教え』フェアに伴い、(2015年6月26日で終了、食品のみその後もしばらく展開予定です。)
イタリアのアンティークの器やイタリアの粉、 パスタなども取り揃えております。
レシピ本と併せて、自分の手でイタリアの食文化を作ってみませんか?
●イタリアの小麦粉で生パスタ
粉からパスタを作るのは、パンを焼くよりプリミティヴ!
オーブンがなくてもできることです。
自分のキッチンで作るなら、ふぞろいだってかまわない。
1歳の子供と作ってもいい。
でこぼこしている方が、ソースのからみがいいくらいです。
手打ちパスタは茹でたてが一番!
生地の冷凍が2番、
そして、 茹でた残りを冷蔵して翌日レンジで20秒温め直してもおいしく食 べられます。
おいしさは3番目でも、乾燥パスタと違って、 味落ちが小さいのです。
生地の冷凍が2番、
そして、
おいしさは3番目でも、乾燥パスタと違って、
トスカーナ発祥のロングパスタを、
イタリアの小麦粉00番 (一番精製度の高いもの) とセモリナ粉で作りました。
思い出しては、 あれはおいしかったとあとからじわじわくるおいしさです。
パスタにオリーブオイルと塩だけかけて、
“塩おにぎり”のような旨さを味わってもいいんです。
映画『モモ』 (原作;ミヒャエル・エンデ) に出てきたパスタのように。
●カントゥッチって、卵パン
トスカーナのスイーツと言えばカントゥッチ。
“ビスコッティー” の名で世界中に広まりました。
こちらもバターを使わなくても作れるヘルシー・クッキーです。
イタリアの粉で作るといっそう旨みが感じられます。
あとからおいしさが追いかけてきて、 ついついおかわりしてしまいます。
味はちょっと卵パンに似ています。
●栗粉のケーキはグルテン・フリー
イタリア北部は栗の産地。
栗粉のケーキはグルテンフリーです。
小麦粉も卵もバターも砂糖も使いません。
小麦粉も卵もバターも砂糖も使いません。
カスタニャッチョという名の郷土菓子です。
松の実とサルタナレーズンが、 焼くと美味しいことに驚かされます。
▲写真奥がカスタニャッチョ。
写真手前はシナモンゼリー。
●1800年代のお菓子の型
1800年代のお菓子の型はジェロの型と思われます。
冷蔵庫のなかった時代には、ジェロ(ゼリー) をゼラチンではなく、
コーンスターチで固めていました。
▲大らかな時代の、ふぞろいも味わいの型。
かつてはコーンスターチだけで
甘いシナモン水を固めたものでも贅沢だったのでしょう。
スパイスも砂糖も高価だったのです。
(上記、カスタニャッチョの写真手前がシナモン水のジェロ。)
こちらのジェロもグルテンフリーのスイーツです。
イタリア版わらび餅のような食感です。
保冷材と保冷袋で持ち歩けます。
現代版は、コーヒーゼリーをシリコンや陶器の型で固めます。
冷蔵庫を使わず固められるので、イタリアのジェロはエコ・ スイーツ。
●トスカーナの食と暮らしの追体験
イタリアの粉を使うとき、
イタリアのアーモンド、イタリアの塩、イタリアの水、 イタリアのコーヒー、
トスカーナのオリーブオイル、 などを使って作ってみると楽しいですよ。
実は、代官山 蔦屋書店 料理フロアの定番商品のオリーブオイルは、トスカーナ産です。
▲代官山 蔦屋書店 料理フロアの定番商品(トスカーナ産)
トスカーナを追いかけて、粉仕事をしていると、
1800年代のイタリアの暮らしを追体験している気がします。
料理はもともとそれぞれの土地のもので作られているので、
手作りなら、小麦粉も00番であれば、 パスタにもピザにもビスコッティにも使えます。
是非一度お試し下さい。
料理コンシェルジュ 澤 峰子