2015年2月14日

【私の大好きな絵本】よい子たちが憧れる、してはいけないことだらけの毎日。絵本「よい子への道」 おかべりか作 福音館書店 

私が小学校に上がるころ、ある雑誌に出会いました。

その名も「おおきなポケット」。
現在は残念ながら休刊していていますが、福音館書店刊行の子どもむけの雑誌です。


さまざまな作家さん(佐々木マキさん、五味太郎さん、天野祐吉さんなど・・・)が
連載しており、どれも毎号楽しみに読んでいました。

が、その中でもとりわけ
私の心をとらえてはなさない連載がありました。

おかべりかさんの

「よい子への道」 です。

この連載は、やがて
「よい子への道」(福音館書店・1995年刊)という同タイトルで書籍化され、
つづいて、「よい子への道 2」も刊行されています。




そんな、「よい子への道」をご紹介します。





タイトルだけ見ると、よい子になれそうな気がしてきますが
読んでびっくり、ぜんぜんこれではよい子にはなれない話ばかり


たとえば、











どれも、よい子たちが夢見る、やってはいけない、あんなこと、こんなこと・・・。


不思議なことに、してはいけないことを読んでいると
自分がいかに毎日よい子で生活しているのだろうか!と気づかされます。




本も終わりに近づくと、よい子への道とは一味違った

「これが真相だ!」というコーナー。


自分たちの知らない間に、そ、そんなことがおきていたのかと、ショックを受けます。



小学校にあがるころ、そう、ちょうど字が読めるようになってきたころ。
楽しい絵と、やさしい手書きの字がたくさんこの本を
夢中になってすみずみまで読み続けていました。

子どもの心を捉えてはなさない魅力が、ぎゅうっとつまった絵本です。



私はこおかべりかさん、そしてこの連載、そしてこの本が昔も今も変わらず大好きです。


でも、できることなら、子どものときに出会ってほしいなぁと思います。





毎日遊び倒して、、たのしくておかしい小学生の日々が、
より魅力的になること間違いなしです。

入学のお祝いにはもちろん、お誕生日にもとてもお勧めです。




現在は絶版となっていますが、おなじく福音館書店から発売している
おかべりかさん作「とちめんぼう劇場」も、ぜひ一度読んでいただきたいです。
(図書館で出会ってみてくださいね。)

「よい子への道」「よい子への道2」はオンラインストアでも販売しております。
        



代官山 蔦屋書店 児童書コンシェルジュ 森 花子


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